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2021.08.20 Friinfoブログ事務所より
近年、環境にやさしいエネルギーとして注目を集めている太陽光発電。この太陽光発電も他の発電と同じく電気を生み出す行為であることに変わりありません。つまり太陽光発電においても、変電設備であるキュービクルのことは考えておかねばならないことになります。
この記事では、太陽光発電におけるキュービクルの役割について解説していきます。太陽光発電システムを導入しようとされている個人・事業者の方々には、是非参考にしていただければと思います。
そもそもキュービクルとは?
キュービクルの、正式名称は「キュービクル高圧受電設備」と言います。
キュービクルをわかりやすく説明すると、発電所から変電所を通して送られてくる6,600Vという高電圧を、電子機器にも使うことができるように低くする装置です。
高圧受電用機器という機械を、金属製の箱(キュービクル)の中に入れた形状から、キュービクルという総称がつけられました。
家庭用の太陽光発電システムではなく、メガソーラーなどの高圧電力を生み出す発電設備を設置する際、高圧受電設備が必要になります。
太陽光発電によって発生する電気が高圧電力のままだと、いくら電力があっても電子機器等に利用できません。
なぜなら、高電圧のままだと一般的に使用されている、100~200Vという低い電圧の機器には電力を供給できないからです。そこで発電設備で生み出された電力を低くするための高圧受電設備が必要となる訳です。
ひと昔前までは、高圧受電設備は電気室や変電室という形で室内に設置されることが主流でしたが、現在では、室内スペースの確保や、工事費を抑えることなどを目的に屋外に設置されるようになってきています。
これらの高圧受電機器を、野外にむき出しまま置いておくわけにもいきません。そこで「キュービクル」と呼ばれる金属の箱に高圧受電機器を入れた状態にすることで、駐車場の一角や屋上などの屋外に高圧受電設備を設置することを可能にしているのです。
太陽光発電における、キュービクルに必要な系統連系の機器は以下になります。
・ LBS(負荷開閉器)
・ VCT(電力需給用計器用変成器)
・ ZPD(零相検出器)
・ OVGR(過電圧地絡継電器)
・ WHM(売電用電力量計)
・ ELCB/MCCB(太陽光連系用ブレーカ)
・ RPP(逆電力保護継電器)
太陽光発電システムを導入する際に設置するキュービクルには、上記の7つのような系統連系が必要となります。
太陽光発電システムを導入するよりも前にキュービクルを設置している方でも、上記の中で足りていない系統連系を増設することで太陽光発電システムの導入に対応可能です。
今回の記事では、太陽光発電におけるキュービクルの役割を解説しました。
太陽光発電システムの導入を検討している方、導入を進めているがキュービクルの導入がまだの方。ジャパンキュービクルまでお気軽にご相談ください。
ジャパンキュービクルでは、安心なリビルトパーツや新品部品を利用して、お客さまの設備に最適な中古キュービクルをオーダーメイドでビルディングいたします。
弊社は、キュービクル設置に関連する建柱工事や、機器類の移送・設置に関わる工事全般にも対応しています。