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2021.08.20 Friinfoブログ事務所より
高圧受電設備を収めるためのキュービクルですが、どのくらいの期間使用することができるのかご存知でしょうか?
キュービクルの新設をご検討されている事業者様にとってもキュービクルの耐用年数は気になるところだと思います。
このページでは、キュービクルの耐用年数や、安全な状態でより長期間使用するために何が必要なのかを解説します。
キュービクル内には様々な電気機器や配線が収められているため、一概に「耐用年数は◯年」ということはできません。しかしキュービクル内の電子機器類には、それぞれに工業標準化法のJIS規格に基づいた法定耐用年数が定められています。
【キュービクル内の電子機器類の法定耐用年数、実用耐用年数】
・変圧器
法定耐用年数15年、実用耐用年数約20年
・屋内用ヒューズ
法定耐用年数15年、実用耐用年数約15年
・屋外用ヒューズ
法定耐用年数10年、実用耐用年数約10年
・コンデンサ
法定耐用年数15年、実用耐用年数約15年
・高圧遮断器
法定耐用年数15年、実用耐用年数約20年
・断路器
法定耐用年数15年、実用耐用年数約20年
・高圧負荷開閉器
法定耐用年数15年、実用耐用年数約20年
・高圧カットアウト
法定耐用年数15年、実用耐用年数約20年
・避雷器
法定耐用年数15年、実用耐用年数約15年
・計器用変成器
法定耐用年数15年、実用耐用年数約20年
・保護継電器
法定耐用年数15年、実用耐用年数約20年
これらの法定耐用年数は、実寿命よりも少し短めに定められています。実際は法定耐用年数よりも5年程度長く使用することができることが多く、法定耐用年数を過ぎてしまったからといって必ず新しく交換しなければいけないということはありません。
また使用する部品の種類や、屋内と屋外のどちらに設置するかによっても、キュービクルの寿命は変わってきます。
法定耐用年数を過ぎても安全に使用できることが多いと述べましたが、キュービクルを安全により長く使い続けるためには”メンテナンス”が重要になります。
メンテナンスを怠るとキュービクル内の電気機器や配線の寿命が短くなり、最悪の場合、漏電や火災などが起こり事故に発展する可能性もあります。
一方、メンテナンスが定期的にしっかり行われていれば30年以上使用できることもあります。
キュービクルの点検は、電気主任技術者免状を持つ専門の人が行わなければなりません。これら専門の人によって、適切な点検や管理がなされていれば、火災などによる大きな損害を未然に防ぐことができる他、キュービクルをより長持ちさせることができます。
今回はキュービクルの耐用年数や寿命を延ばすための方法などについて解説しました。
キュービクルを設置するのには200〜500万円程度の費用がかかると言われますが、キュービクルを導入すれば設置費用以上にコスト削減という大きなメリットが得られます。
丁寧なメンテナンスを行えば、キュービクルが引き起こす波及事故のリスクを抑えつつ、電設設備に必要なコストの削減を実現できます。
ジャパンキュービクルでは全国どこでも、面倒な保安管理を一括してお引き受けしています。メンテナンスや新設など、キュービクルに関することならぜひ弊社までお問い合わせください。