キュービクルとは?


キュービクルとは?
キュービクルは、電力会社より6,600Vで送られてきた電気を、家庭用と同じ100Vや200V、あるいは業務用の105Vや210Vに変圧するための装置。50kW以上の多くの電力を必要とする工場や商業施設、大規模な店舗などで主に使われています。
電力会社から送られてくる6,600Vの高圧電力を、100Vや200V、あるいは業務用の105Vや210Vに変圧するための機械です。
変圧器や計器類、保護装置、開閉装置などが、金属製の外箱に収められています。工場や商業施設、ビルなど、大量の電力を使用する場所で主に使われ、トランスの総容量は4,000kVA以下が基準です。
設置場所や使用方法などにもよりますが、耐久年数は概ね20~30年、中には40年を超えても問題なく稼働するものもあります。 キュービクルは、平常通りの使用で、使用期間が10年未満のものであれば、安全に再利用ができます。そのためジャパンキュービクルでは、お客さまへの再生品の提供は、製造より10年未満のキュービクルに限定して行っております。
電気利用の際、受電する方式は低圧受電と高圧受電に分かれます。家庭や小規模事業所などには、電力会社から送られる6,600Vの電気が、電線に付いたトランスで予め100Vや200Vの電圧にまで下げられた状態で届けられ、これを低圧受電と言います。
一方、工場や商業施設などの場合、電気は6,600Vの高電圧のまま引き込まれます。これを高圧受電と言い、自らが敷地内に設置したキュービクルで100Vや200Vなどに変圧してから利用します。大量の電気を使用できるようになり、また低圧受電に比べて安く電力が供給される点もメリットです。
電力会社にもよりますが、高圧受電契約の電気単価は、低圧受電契約に比べ50~70%ほど安いです。高圧受電にはキュービクルが必要で、キュービクルの設置や保守のための費用は掛かるものの、大量に電気を使用する施設では、高圧受電方式の方が断然お得になります。 ※電気代は使用状況や環境により変わります。
キュービクルはそのパーツであるトランス(変圧器)の総容量により2つの種類に分けられます。
総容量300kVA以下の場合に利用されるのがLBS型受電キュービクルで、主遮断器にLBS(高圧交流負荷開閉器)が用いられるのが特徴。事故電流が発生すると、ヒューズが切れることで電流を遮断するので、その都度ヒューズの交換が必要になりますが、装置が簡素な分、外箱のサイズが小さく済みます。
総容量4000kVA以下の場合にはVCB型受電キュービクルを用います。こちらは主遮断装置にWCB(真空遮断器)が使われた、高度で大型な装置となります。